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太陽光発電システム保守・点検のための屋外環境下における I-V 特性測定方法ガイドライン

太陽光発電システム保守・点検のための 屋外環境下における I-V 特性測定方法ガイドラインの発行にあたって
太陽光発電技術研究組合(以下、PVTEC)では自主事業として 2015 年 5 月より 2016 年 9 月にかけて計 8 回 の「屋外環境下における I-V 特性測定方法標準化検討会」を開催し、増加する 50kW 未満の発電所における保 守・点検の内、竣工時点検や定期点検において実施される I-V 特性測定方法についてガイドラインを作成しまし たのでお知らせ致します。 屋外における I-V 特性の測定方法については、JIS C 8953(結晶系太陽電池アレイ出力のオンサイト測定方 法)が制定されていますが、アレイ面の日射強度が 700W/m2 以上と規定されており、測定の機会が制限されて いました。 近年、国立研究開発法人産業技術総合研究所での NEDO 研究開発プロジェクトにおけるデータ解析の結果、 低照度下においても日射変動が少なければ、モジュール I-V 特性測定データの再現性は確保されるとの見解が 示されています。また、I-V 特性測定の測定時間と日射変動の相関が明らかにされたことから、測定機器の校正 や測定方法によっては低照度下においても I-V 特性による不具合の可能性有無を判断することが可能となって きました。 このような状況の中、本ガイドラインでは、I-V特性測定において低照度からの測定を許容すると共に、測定 の簡便化、測定方法の明確化を行い従来の JIS C 8953 に比し簡便で測定機会を大幅に増やした「屋外環境下 における I-V 特性測定方法ガイドライン」としてまとめました。本ガイドラインによって得られる測定結果は、JIS C 8953 に比し測定精度は劣りますが、精密点検実施の要否を協議するための参考データとして利用することによ り点検技術者は発電所の健全性(安全性)を簡便に確認することが可能となります。本ガイドラインが、点検の 現場で活用されることを期待しています。
2016 年 12 月 15 日

PVTEC 太陽光発電技術研究組合

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